2色素比率光学法は、ハーバード大学出身の物理学者リチャード・カーチス氏が考案した優れた定量性検証法です。2色素比率法はISO8655・7に掲載された公定法です。液体の定量性測定は天秤による重量法が旧来法ですが、蒸発が不確かさを大きくしてしまいます。溶質の水が蒸発しても色素は蒸発しないので2色素比率そのものに変化は起こりません。この事実を巧みに使って液体試料の測定を行うと数nLまでの体積測定ができます。 この技術は微量/超微量の測定を行う技術者の問題を見事に解決しました。
この技術には重量法測定の外注条件である空気の流れ等を抑えた検定室が必要ありません。逆にお客様のラボに訪問して行うオンサイトバリデーションが実行出来るのです。
更に重量法では不可能な数μLから数nLまでが測定可能になります。
この効果は、研究所の事務担当者にも大きな改善を齎します。 1年間に10回以上繰り返していたピペット外注発送事務が、100から数百本を一気に一回のオンサイトバリデーションで完了する事が出来るのです。このスケジュール集約効果は、ピペット等を使用して行う実験者のスケジュール効率にも改善を齎します。
近年特に超微量が必要な精密製剤の開発試験や、臨床検査の生化学自動分析装置のバリデーションなどに大きな効果を発揮します。特にISO15189の基準には生化学自動分析装置のバリデーションが必要条件です。
オンサイトで実行できる理由は、2色素比率光学測定が環境影響(温度変化・空気の動き・振動・湿度変化)をほとんど受けないからです。
検定室の様な特殊な環境の測定室も不要なので、装置を客先に持ち込む事も出来ます。
何故この様な事が出来るのか? 瞬時に一旦混ざった2色素の比は色素自体が蒸発しない為に不変です。つまり環境の影響をうけず10nLの測定精度を保証できる安定性があるから可能になるわけです。
旧来の重量法による数多くのピペット検定は、年間10回ほどになる分割外注発注は、トラックの手配・破損の確認発注書のファイル等大変な手間です。
オンサイトは、1日の訪問でほぼ100本のピペットをバリデーションできますので、完全に外注事務を無くしてしまいます。
実験室では、ピペットの外注で実験スケジュールを中断されることなく試験処理能力が向上されます。
例えば製薬企業の場合、研究者の集中力向上で、精度の高い実験が実現すれば、研究時間の短縮につながります。
更に大きな効果は、nLの実験が成功すれば新薬開発にも貢献出来ます。
シングルピペッター 6点2量測定の実証 | 6,500円~18,800円 |
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マルチチャンネルピペッター 全チャンネル測定6点2容量(8ch) | 19,500円~32,000円 |
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先ずお気軽にオンサイトバリデーションがどの様なものかを電話、FAX、Eメールなどでお問い合わせ下さい。必要に応じて資料をもってご説明に上がります。
1)なぜオンサイトでピペットバリデーションが出来るのか?
2)測定法は何点でどの容量を行うか?
3)何本くらいで行い、値段と時間はどのくらいかかるのか?
4)ドキュメンテーションはどのようなものか?
お客様の方針やご要望をお伺いした上で計画書と見積書を作成いたします。
バリデーション方法に関しての合否判定基準の基本形をお示しして適正値の根拠データなどを参考に計画書を合意いたします。
必要によっては訪問した上で お打合せを行います。
MVSはマルチチャンネル測定機
バリデーションドキュメントの詳細確認
計画書と同様にQAの承認を得て細部の確認を行います。
ドキュメントは重要なエビデンス(証拠)として最も重要な真正性の原本です。
この承認を受けて初めて請求書の提出が行われます。
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